こんにちは、御殿場支店の原口です。
小説 宮本輝作 「水のかたち」を2/3ほど読みました。
主人公の更年期を迎えた50歳の主婦が「他者への畏敬」について物思いにひたっています。
・・人はみんなこの私より優れている。私の知らないことを知っていて、私の経験して
いないことを経験している。私より分別があり知恵があり、私よりはるかに他者の凄さを
知っていて、他者への思いやりを持っている。・・だが、そのような思いで、私は自分の
夫の心を見ようとしたことがあったろうか。・・・
・・私は水の流れに乗って、それに身をまかせて今日まで来たと思っていたが、そうでは
ないのだ。流れとともにかたちを変えつづける水に沿って生きてきて、今日の自分という
ものを得たのだ。だから、これからもきっとそうに違いない。
どんな尖った細い難所でも、水はそのかたちとなってくぐり抜けていく。私も水のかたちと
同化して、微笑みながら難所をくぐり抜ける。・・・
主人公は喫茶店の経営を依頼されますがどうなるでしょうか・・
都合のいいところを紹介させていただきましたが、がんばれ主人公!!