今日は、御殿場支店臼井です。
3月5日から春分迄を、「啓蟄」と言います。
蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)
桃始笑(ももはじめてわらう)
菜虫化蝶(なむしちょうとかす)
冬眠していた虫が、暖かな陽気を感じて外に出てくる時期。
虫たちは気温だけでなく、日照時間が長くなることで冬眠から目覚めるようです。
小動物なども徐々に顔を出し、地上に活気が出ます。
桃の花が咲き始め、蝶も飛び始めます。
一雨ごとに暖かさを増してきました。
この時期、我々の体も冬の寒さから解放され、新陳代謝が活発になって来ます。
身を縮めていた、冬の体が目覚めるためにも、
旬の苦みのある食材を摂りいれることが大切だそうです。
山のもの、海のもの、たくさんのおいしい旬の食材が揃っています。
この季節の独特の苦みのある野菜には、
体内に溜まった毒物を排出させ、体内からの毒素や老廃物を取り除くものだそうです。
3月は桃の節句や春の彼岸など、古くから伝わる伝統行事が行われる中で、
毎年3月16日に行われている「十六団子の日」があるそうです。
豊作を祈願する行事で、山の神様を自分達の村へお迎えし、
16個の団子をお供えし、米作豊穣を祈願するそうです。
秋、コメの収穫が終わった11月16日(地域によっては10月16日)には、
山へ神様をお見送りする為、16個の団子を作りお供えするようです。
春に山から里へ下りてくることを「さおり」、
神様をお迎えする女性を「早乙女」と呼ぶそうです。
16と言う数字は、和菓子と関係があるそうで、
室町時代に誕生した「嘉定喰い」と言う風習だそうです。
6月16日にお餅を無言で食べ、無病息災を祈願したそうです。
当時悪疫を追い払う為、加茂神社へ16個の和菓子を祀ったのが始まりだそうです。
現在6月16日は、和菓子の日と制定されています。
団子は、山の神を村にお迎えする合図として、
杵、臼を叩き、ゴンゴンと言う音を鳴らして山の神様に知らせるようです。
明るく暖かな春は、もうそこに来ています。