木目が美しいドアは、家の内と外を柔らかく繋ぎ、品格ある温もりを醸し出しています。
その先にある玄関ホールと土間は、その広がりと落ち着きによって、心を解きほぐし、忙しい日常の喧騒を忘れさせてくれるでしょう。
縦格子が繊細に並んだ壁面は、光と影の絶妙なバランスを作り出し、時の流れとともに変化する自然光がこの空間にさりげないドラマを与えます。
玄関にはシューズクロークを設けず、その分土間も玄関ホールも圧倒的な広さを確保しました。格子の造作を施したシューズボックスを中央に置き、家族と客楽のゾーンを緩やかに仕切っています。
この広がりある空間は、訪れる人々に開放感と温かさを同時に感じさせ、家族の日常と特別な時間が美しく調和する場となっています。
賑やかな集まりが好きな家族にぴったりな、20人が集える広々としたLDK。
友人や親戚が集うたびに、笑い声が響き渡り、楽しい時間が過ぎていきます。大人数でもゆったり過ごせるリビングは、誰もがくつろげる居心地の良さが自慢です。特別な日のパーティーや、日常の何気ないひとときが、ここではいつも輝きを放ちます。
キッチンから子供の様子が見渡せる設計や、隠れた収納スペースなど、生活の一つ一つの動きを考えた心遣いが詰まっています女性建築家ならではの細やかな視点が光ります。
落ち着いた和室に佇む仏壇が、家族の心を穏やかに保ちます。季節の花を供え、時折線香の香りが漂うこの空間は、家族の祈りと感謝が込められた特別な場所です。
法事やお正月など、家族が集まる際には、この和室で過ごすひとときが、過去と現在、そして未来を繋ぐ大切な時間となります。日本の伝統を大切にする、温かみのある住まいです。
二階まで広がる大きな吹き抜けと光あふれるホール。窓から差し込む陽光が家全体を明るく照らし、開放感を感じさせます。家族がそれぞれの部屋にいながらも、自然に声が届く、つながりの感じられる空間です。
年齢を問わず、全ての家族が安心して過ごせるバリアフリー設計の家。
トイレには、段差を極力排除し、手すりを配置することで、移動がスムーズに。日常の生活における小さな不安を取り除くことで、家族全員が心地よく暮らせる空間を実現しました。
年を重ねても、家族がいつまでも共に過ごせる、優しさに満ちた住まいです。
日本家屋の良さを取り入れ、深い軒に。軒天上の質感や雨樋サイズや取り付け位置まで緻密に計算された、美しい仕上がりとなっています。
畳の香り、木の温もりが心を癒す、現代に甦った日本家屋。古き良き日本の伝統を現代に繋げる住まいです。