こんにちは、設計担当の井上秀幸です。
今回は、現場を2件ご紹介いたします。
1件目は、昨日工事が終了して、無事にお渡ししましたトイレ改修工事です。
築年数が経っておりますので、便器も古くなっていますし、掃除はしているんですが、
汚れが気になってきたとのことで、相談を頂きました。
ご実家ですので、管理も行き届かなくなり、奥様やお嬢様が来ても、トイレを
我慢するようになってしまったそうです。
工事前の写真です。
昔の便器でしたので、結露(夏にガラスのコップに水滴がつく現象)により床や壁が茶色に変色しています。
御殿場は水道水が冷たいので特に起こりやすいので、注意が必要です。
ひどい場合、下地木材が腐食したり、床が落ちたり等をおこします。
工事内容は、便器の交換、床、壁を剥がして内部の点検をして、床、壁下地材を張替え、仕上げクロス張り
照明器具をLEDに変更、換気扇の配線が壁天井に思いっきり出ていたので、隠蔽配線に変更、
照明器具と換気扇を各々別回線とし使い勝手を向上させました。
又、タオル掛けを手摺代わりにして取れてしまったため、新規に手摺もがっちり付けさせて頂きました。
ありがとうございました。
2件目は、新築工事です前回基礎の鉄筋配筋検査を紹介させて頂いた住宅です。
コンクリート打ち上がりました、全景はこんな感じです。
きれいなコンクリートの肌に仕上がっています。
雨の飛び跳ね等で汚れないように、緑色のビニールで養生しています。
大事な箇所を2点ほど紹介します。
どの住宅にも必ずあるのが、玄関ですね、このお宅はシューズクロークも広いです。
この写真がそうです。
弊社の住宅は全てべた基礎ですので、玄関部分は二重にコンクリート打ちます。
分かりますか?基礎の立上りの内側に高性能断熱材を入れているのが!(下まで入っています)
そうです、床下は床下換気をしているので、外部空間になるため冬は外気温に近くなります。
そうすると、コンクリートは熱を非常に伝えやすいため、コンクリートが寒さの抜け道となり、
玄関の土間の温度を下げ、結果室内全体を冷やし、寒くなってしまうんです。
それを防ぐため、断熱材を埋めて、熱の通り道を遮断しています、ここは大事なポイントですよ。
もうひとつ、設備配管を見てください。
弊社は、将来の設備変更やメンテナンスで排水配管や給水・給湯配管の交換が必要になった時、
抜き差しして、配管自体を交換できるような「さや管ヘッダー工法」を採用しています。
又、従来の工法に比べ複数使用時の流量変化が小さいため、一定の流量・湯温が得られます。
上の写真箇所は、工事が進むと仕上げ材により見えなくなる部分です、でも住宅の基本性能を確保する
大事な部分です。
普段、お客様は分からない、目にも触れないし、気にもならない事ですがいざトイレの改修工事等将来の
設備変更の時「この方式で良かった」って絶対に言って頂ける工法だと思っています。
今日は、ちょっとアピールさせていただきました。