御殿場支店、設計の井上秀幸です。
わが家の専門家診断という、耐震診断を行なっています。
何回か紹介させて頂きましたが、今日も行ってきました。
最初に聞き取り調査を行います、最初の質問は、この住宅を建てる前は、更地でしたか?
母屋の建替えでしたか?造成工事は行なっていますか?を伺います。
この当時ですと、「田んぼに土を載せてそのまま、家を建てたな」なんてよく聞きます。
次に伺うのは、その時基礎に、鉄の棒を入れてましたか?って聞きます。
見てないからわからないけど、入れてないんじゃないの!って言われます。
何か聞かれる方も、伺う自分も嫌な質問ですね、だいだいこの時期ですと鉄筋入っていませんよ!
って、慰めにもならない言葉をお返しします。
筋かいもそうです、この当時は釘2本留めが当たり前の時代でした。
新耐震設計法が施行されたのは、1981年(昭和56年)です。
1968年の十勝沖地震で約4000棟の全半壊を受け、1971年に基礎を鉄筋コンクリートとするや、
防腐防蟻措置等、加えられ。
1978年の宮城県沖地震、7000棟全半壊を受け、1981年の法改正、必要壁量の強化がはかられました。
1995年の兵庫県南部地震、全半壊250000棟全壊104906棟により、2000年の建築基準法改正
耐力壁の釣り合いのよい配置や、柱・筋かい等の仕口緊結方法の強化、基礎配筋の規定等加わりました。
熊本地震では、震度7クラスが二度襲ったことにより、現行基準法の建物まで被害が出て、木造の建物
に対して新たな議論が起こっています。
倒壊した建物を詳細に分析して、原因を突き詰めています。
なかには、法律を守っていなかった、勘違いして施工してしまった建物も出てきました。
きちんとした、工事管理・監理が必要なんだと改めて思いました。
又、木造住宅にも、構造計算を義務化にしようとか、
1階2階の壁の位置をあわせる、直下率高くする等、間取りを考えるところまで議論されています。
弊社でも、今後さらにお客様に安心して住んで頂けるよう、いろいろ検討していきますので、
よろしくお願いします。
今日は、文字ばっかりになってしまいました、すいませんでした。
それでは良い、ゴールデンウィークをお過ごしくださいね。
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