こんにちは、御殿場支店の原口です。
今回は、著者 原田國男さんの「裁判の非情と人情」を紹介いたします。
著者は、長年にわたり刑事裁判に携わり、2010年に定年退官された方です。
ある刑事裁判で、妻が被告人のためによかれといろいろなことを語った。
彼女に、被告人が刑を終えて出所するまで被告人を待つかと尋ねると、
彼女は、待つとはっきりと証言した。
被告人から手紙がきて、自分は、裁判長が尋ねた最後の質問が恐ろしくて
どうしてもできなかった。それを聞いていただき、妻が待つと言ってくれた、
感謝するというものであった。この被告人は妻の力で立ち直ると感じた。
これは、まさに山田監督の映画「幸福の黄色いハンカチ」の世界です。
刑事裁判は、人情にかかわる話が多い。それお杓子定規に法律に当てはめる
だけでは、良い裁判はできない。
証人尋問で宣誓をするのに右手を挙げる必要はないそうで、アメリカ映画の
影響かもしれない。
裁判所では英語を使ってはいけないそうで、法律で禁じられているそうです。
私は、裁判官をドラマの内でしか知りません、本書を読むと裁判官の仕事や
心情がすこしわっかてきます。