こんにちは、設計の井上秀幸です。
今日は、新築住宅の工事中の現場を覗いてみましょう。
少し、時間経っていますが、基礎工事で鉄筋(節がある鉄の棒です)が組み上がり
コンクリートを打つ前の状態で、設計監理をしています、自分と
瑕疵担保責任保険の検査員と、建築確認申請で審査頂きました民間確認審査機関の
工事の検査員のチェックを受けます。
この鉄筋によって、建物の自重や地震や台風の外力に対して安全な家が成り立ちます。
コンクリートは圧縮と言って、潰される力が働いたときに抵抗してくれます。
鉄筋は基礎が引っ張られる力や、曲げられる力に抵抗します、各々の長所が合わさって
初めて機能します、又コンクリートに埋まってしまうと、見えなくなる工事なので
鉄筋の太さや、間隔、つなぎ合わせの寸法や、曲がりの仕方等いろいろな、決まりを
守っているか、1項目づつチェックするのがこの『配筋検査』です。
この検査員さん、元は建築行政の方でなかなか厳しいと評判の方なんですが、いつも他の会社に比べて
「配筋がきれいで、指摘事項がなく良いですね」と褒めて頂きます。
現場で働いているみんな、ありがとう・・・奥で作業しているのがこの現場を責任持って担当している
作業員です。いつもプライドを持って、誠実な仕事をして、この間もお施主様に感謝された2人です。
次は、現場で発泡させて断熱性能を確保する、現場発泡ウレタン吹付けが終わった段階の
木造躯体の中間金物検査の写真です。
外壁と内壁の間に隙間なくビッシリ入っているのが分かりますか?
ちょうど、お施主様も現場に来ていて、こんなにパンパンに入っているんだってビックリしてました。
だから、冬暖かくて、夏涼しい家が出来て、電気代もかからないランニングコストが抑えられる住宅が
出来ます。この後、気密試験を行い住宅の高性能を裏付けます。
ちょっと昔だと、なかなかプラン出来なかった、こんな吹抜け空間作ったって、寒くない家が出来るんです。
お施主さんと打ち合わせしていて、LDKで20帖を超える提案すると、本気で怒られました。
「冬ガンガン、ストーブたいても暖かくならない、寒い家なんかに住みたくない」って
今じゃあ、笑い話になりましたね。