おはようございます、設計担当の井上秀幸です。
建替えの現場確認してきましたので、少しご紹介します。
昭和56年以前の住宅ですので、旧耐震基準の建物です。
広縁の解体途中はこんな感じです。

がぎょう【丸桁】大辞林 第三版の解説
日本建築で、垂木たるきを支える軒桁。本来は円形の材を使ったが、のち、角材も使うようになった。
がんぎょう。がんこう。とも呼ばれる。
「まるげた」って読むと思ってました。
すっきりした軒先を支える、同じ太さが通る丸桁が綺麗です。
この住宅を手掛けた棟梁は良い仕事をしたんだなって改めて思いました。
温熱環境でいうと、屋根を支えている垂木の上はすぐ外気なので、外の影響を受けやすい作りでしたね。
今同じことをやろうと思えば、意匠を優先して、垂木の上に外張り断熱材を計画し、二重垂木を採用するかな。
先日、国土交通省より、熊本地震被害により、新耐震基準の木造住宅の耐震性能検証法が発表されました。
昭和56年6月~平成12年5月までに建築された建物が対象です。次の機会に内容説明します。
この住宅にも、筋交いは入っていました。


上の筋交いは、柱の途中で止まっていますし、下の筋交いは、よく見えるのですが、貫板です、筋交いには
薄い材料でした。
時代によって、基準が変わっていくのが、先人の足跡を見ても感じられます。
もう一つおまけです、先週会社社員の集まりでバス旅行に行ってきました、横須賀の軍港巡りをしてきました。
米海軍の航空母艦ロナルド・レーガンは、日本海に出動していて見れなかったのですが

海上自衛隊の艦船がいろいろ見れました。
その中で、掃海艇と言って、船を沈めるための機雷を除去する仕事をする船なんですが、機雷のなかで金属に
反応して爆発するタイプもあるため、大型船なんですが木造で作られている掃海艇もありましたが、
説明ではこれからは、木造がなくなり、FRP製になってしまうそうです。
なんでか?今一番若い船大工さんが、80歳を超えてしまったそうです、後継者がいないと言うことでした。
この話は、住宅の木造大工さんにも、言える話だな~と少し心配になりました。
先人の技術を引き継げる大工さん、頑張って欲しいです。